恋はどこからやって来る?/ 鬼滅の刃(短編・中編)
第53章 Latte ship / 🔥✳︎✳︎
CAは容姿は勿論、スタイルも良い人が多い。さっきまで話をしていた同期と後輩だってそうだ。
「もうちょっと膝下が長ければなあって思うんだけど」
「そうか?」
「うん……あ、いきなりダメ!」
一旦元の長さにおろされていた筈だ。なのに彼の右手が再びスカートを捲り上げ、私の左太ももがあらわになってしまった。
「自分の恋人を褒めて貰うのは嬉しいが……」
「もう、杏じゅ……あんっ」
ストッキング越しの腿、臀部の曲線を彼の掌が辿っていく。
すると反応するのは下腹部の中心から垂れて来る透明な液だ。
「君の体にこうして触れる事ができるのは俺の特権だ。邪な心で綺麗だなどと言われると、気分は良くないな」
「あ、ん。や……」
再度彼が腿に触れてくる。さわりさわりと撫でた後は下腹部の割れ目に柔らかい刺激が与えられた。
グッグッと確かめるように、触れていく杏寿郎さんの指先。
「これは脱いだ方が良いんじゃないか?」
ちう、と柔らかく。彼の唇が自分の唇をさらい、大きな手がするりと軽やかに、私のストッキングもさらってしまう。
「うむ、やはり素肌の方が良いな」
「ひゃっ、くすぐった……ん、痛い」
やわやわと撫でられていたと思うと、一瞬ピリっと体に走る感覚があった。何をやられたか見ずとも理解出来る。
「君のここは誰にも触れさせない」
「ん、ちょっと……見える所はやだよ」
その後もちう、と吸いつかれた感覚の後に二つキスマークをつけられた。
「もう……本当にいじわる」
「すまん。君がかわいい故だ」
「わっ……」
両足が地面から突然浮いたと思うと横抱きをされてしまう。
それからスタスタと彼は歩き出し、ベッドに腰をおろす。
「こちらに体を向けてくれないか?」
「……うん、待って」
そろそろと杏寿郎さんに向き合うように座る —— が。