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恋はどこからやって来る?/ 鬼滅の刃(短編・中編)

第52章 Espresso Control / 🌊✳︎✳︎


「Tokyo ground, Kimetsu airlines 208, turn alpha 5. 」
(東京グランド、キメツ航空208便です。誘導路A5を曲がっています)


「Kimetsu airlines 208, Tokyo ground turn alpha 5, alpha 5 branch, taxi by outer whisky 4. 」
(キメツ航空208便、東京グランドです。A6を曲がり、A6の分岐を外側の誘導路でW4へ進行してください)


『よし……機体着陸した!!』


キメツ航空208便は無事にランディングを済ませ、滑走路を順調に走っている様子が管制塔から確認出来た。

「やったな、沢渡さん!でもまだ気を抜くなよ。俺達の仕事はきちんと機体が停止してようやく完了だからな」

「はい、ありがとうございます!」

私と義勇さんの上司である、玉森さんが後ろから声をかけてくれた。

——— 数分後、無事に機体は完全に停止をする。


「はあっ、良かった!無事に終わったー……」

左手に管制用のマイクを持ったまま、右手で思わず拳をグッと握った瞬間 —— 普段は英語しか聞こえないやりとりの中、突然耳馴染みがある日本語がスピーカーから流れ出した。


「すまない、日本語で話をさせてくれ。東京グランド、こちらキメツ航空208便は無事に着陸しました。本日のアナウンスは大変的確でわかりやすかった!ありがとう」

えっ!この声、煉獄キャプテンだ……!
業務に集中していた為、全く気づかなかった。周囲も彼の言葉にざわついている。


「む?聞こえなかったか?ではもう一度……」

「大丈夫です!申し訳ありません、煉獄キャプテンからお言葉を頂戴出来るとは思わなかったので……思考が少し固まりました」


「そうか、それは大変に失礼した!だがどうしても一言伝えたかったんだ。Good control !また機会があればよろしく頼む」


「はい!ありがとうございました!……えっと、Good flight!」


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