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恋はどこからやって来る?/ 鬼滅の刃(短編・中編)

第51章 Cream air lines / 🎴✳︎✳︎



「まあそのお陰でリラックス出来たのもあるんだけど。でも恥ずかしかったな〜」

「そっかあ」

「君はなかなか面白いな!って言われた。後今度飲みに行こうとも。確か社交辞令は言わないんだよな?煉獄さんって」

「そうだよ。普段から自分の言葉には責任を持ってるって、これも社員の間で評判だもん。良かったね」


ありがとう……とここでようやく笑顔を見せた炭治郎に近づき、私はポンポンと彼の背中を優しく叩いた。
すると恋人はそのまま私を自分の胸へと引き寄せる。

細身だけど、筋肉質の体躯。目を閉じるとふわっと香って来るのはシトラス系のフレグランス。これは私も彼も好みの匂いで普段からよく付けている。


「ごはんにしよっか。今日は特別上手く出来たよ」

「うん、すぐ食べる」











「七瀬、充電。俺もう限界」
「ん?充電……ちょっ」

食事が終わって食器洗いをしていると、急に後ろから彼が抱きついて来た。

「やっぱりこの抱き心地、最高。洗い物は後で俺も手伝うから、ベッド行こう?」

腰に回っていた両腕が外れたかと思うと、たった今自分が洗っていたマグカップが奪われる。炭治郎が手早く洗い、それを水切りラックに入れると私の体がふわっと浮いた。

姫抱き ——— お姫様抱っこをされたからである。


「いつもながら軽いよな、七瀬は」
「わ、もう……急にしないで。びっくりするよ」

「ごめん」

謝る彼だけど、全く悪びれてない様子だ。下に落ちないように私は炭治郎の首に両手を回す。
スタスタと歩いて向かう先は寝室だ。

私を横抱きにしたまま、器用にドアを開くと彼は迷う事なくベッドへと足を進める。
臀部がシーツについた。
けれどすぐに炭治郎が覆い被さり、私を優しく押し倒す。

間接照明がお互いを照らす中、左頬をあたたかな掌でそっと包まれた。

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