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恋はどこからやって来る?/ 鬼滅の刃(短編・中編)

第49章 両手に炎 〜炎柱ver.〜 / 🔥・🎴



その後、2人は2回程体を繋げて湯浴みを済ませる。

聖夜と呼ばれるくりすますいぶ、そしてくりすますを共に過ごした継子達は心身共にとても満たされた。



「おやすみ、七瀬。大好きだ」
「んっ……たんじろー……好き」
「えっ…」


布団に入った途端、疲れから眠ってしまった年上の恋人。
聞こえている筈はないのに相手から返答があった為、彼は心底驚いた。


『俺、本当に幸せだ。ありがとう』


心の中で恋人にお礼を言った炭治郎は彼女に小さな口付けを落とした。そして自分も静かに瞼を閉じ、体をぴったりと寄せて眠りについたのである。










翌日 —— 12月26日の早朝の事。


「七瀬!起きろ!今日からいつも通り、師範との稽古だ!」
「えっ、うん!すぐ起きる……」

昨日より少しだけ早い時間に炭治郎は目を覚ました。
隣で瞬時に起き上がった恋人と共に、大慌てで道着に着替える。


「あっ、これ大丈夫だよね?見えないかな……」

道着の上衣を纏った七瀬だが、焦ったような様子を見せた。

「どうした、七瀬……あっ」

炭治郎は振り向いた瞬間、体が固まってしまう。

何故なら —— 姿見で自分の体を確認していた七瀬の首元に、赤い鬱血跡が3つ程確認出来た為だ。
力加減が全くわからず、ただただ本能に任せてしまった為、肌に咲いている花の色は大層濃くなっている。


「ギリギリ……うーん、でも動いたらわかるか。すまない、申し訳ない」

「いや、済んだ事は仕方ないんだけどさ……もう知らない振りしとくね。すぐバレちゃうと思うけど」

額に右手を当てて項垂れる炭治郎だが、頼もしい恋人の発言にとても救われた気分であった。
そして2人はいつもの時間に、杏寿郎との鍛錬へと向かうのだが……。


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