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恋はどこからやって来る?/ 鬼滅の刃(短編・中編)

第49章 両手に炎 〜炎柱ver.〜 / 🔥・🎴



「あ、ねえねえ。朝食食べたらさ、くりすますけーき一緒に作らない?材料まだ余ってたよね。蜜璃さんがたくさん買って来てくれたから」

「あ、うん。もちろん」

「やった、楽しみ!好きな人と一緒に作る甘味って最高においしくなりそうだもん」

『……俺、七瀬の好きな人なんだ』

炭治郎は嬉しくてたまらなかった。笑顔が自然とこぼれる。
2人はちう、と何回か啄む口付けを交わした後は各々着替えを始めた。

七瀬は予め着替えを持参していた。
だから自分の部屋には戻らず、炭治郎の部屋で共に道着に着替えるとふふふと笑う。


「何か恋人同士になったんだなあって実感するね。彼の部屋で一緒に着替えるなんて」

「七瀬…あまり煽る事を言わないでくれ」

炭治郎は彼女を後ろからぎゅっと抱きしめた。そしてうなじにち、ちうと口付けを落とす。


「今夜も……いいかな」
「うん、もちろん。今日がくりすますだもん」

今度は彼女が彼に口付けを贈った。








「んー!けーき美味しい!みんなで作った物より更に上手に出来たかも……」

2人だけの稽古が終わり、七瀬と炭治郎はくりすますけーきを作ったのだ。

「甘露寺さんの説明、みんなで聞いてて良かったよな。1人1人理解出来てた箇所が違ったから、凄い助かった。俺」


「あはは、確かに。千寿郎くんも珍しく戸惑ってたもんね」


ここは七瀬の部屋だ。文机に2つの皿が乗っており、白い生くりーむと真っ赤に熟した苺がけーきの上を彩っている。
2人は半分程食べた所で、気づいた事があった。


「苺、食わないのか?」
「うん、最後に食べるから」

「俺も!大事だから、最後に食べたい」
「私達、こんな所まで同じなんだね」


甘い甘い時間が引き続き優しく流れる中、七瀬は1つの提案をした。


「ねえ苺さあ。一緒にあーんで食べようよ」
「え、え??ちょっと恥ずかしいな……」


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