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恋はどこからやって来る?/ 鬼滅の刃(短編・中編)

第47章 B1のサンライズ / 🔥



それから5日後 ———

12月になって、最初の金曜日がやって来た。
今日はスペインとの試合だ。前日は19時で仕事を終わらせて、22時には就寝した。

スマホのアラームは3時半から10分置きに鳴らし、何とか布団から出てテレビをつける。キックオフが日本時間4時の為だ。


「おはよう、起きているか?」

スマホを確認すると、丁度煉獄さんからメッセージが届いていた。
時間は3時55分。キックオフ5分前だ。


「起きてますよ。通話に切り替えますか?」

そう送信すると、10秒もしない内に着信がある。すぐ行動してくれる彼にキュンとした。


「おはよう、眠いな!」
「はい!眠いですけど……大事な一戦ですから頑張って観ましょう」

通話をスピーカーに切り替える。眠いと彼は言うが、本当に?と感じてしまうほど声の張りが良く、清々しい。普段通りの印象だ。


時間は午前4時。
日本対スペインの試合が始まった ———









「やったあー!!日本また逆転勝ちですよ!!」
「うむ!素晴らしい試合だった!」


時間はもうすぐ6時になる。
90分とアディショナルタイムの7分を経た我らが日本は、何と何とスペインにも勝ってしまった。


「これで2大会連続で決勝T進出なんですよね…。私、こないだデータで見たんですけど、GL突破とGL敗退がここ近年変わる変わるだったとか?」

「そうだ!その壁を破ったとも言えるな。強豪と言われている且つ、優勝経験国から逆転勝ちが2度もだ。それが親善試合等ではなく、W杯と言う大きな大会の試合で出来た」


煉獄さんは小・中・高とサッカーをやっていたようだ。
試合中、1つ1つのプレーについて疑問に思っていた事を選手目線からも説明してくれ、一気に理解度が深まった。


「サッカーって本当に奥深いです……スポーツはやはりメンタルが大きいんですね」

「ああ、少なくとも自分は試合をやる前から”負けるかもしれない”と考えた事はないぞ!それは最もやってはならんからな!」

日本が逆転勝利した高揚感もあるのだろう。彼の熱量が通話越しでも十二分に伝わって来た。


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