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恋はどこからやって来る?/ 鬼滅の刃(短編・中編)

第45章 4年後の茜色へ / 🔥✳︎✳︎




——— 午後12時10分。
展望デッキにやって来た俺は、恋人を乗せた飛行機を見上げている。

青い空へ真っ直ぐと飛んでいく機体。それは自分の夢を叶えようと未来へ向かっていく恋人の姿とどこか重なって見えた。

轟音を響かせて、雲の隙間を抜けていく飛行機。
もう七瀬が愛おしくなっている。今すぐにでも後発の便で飛びたい所だが、残念ながらそれはできない。

明日は学校だ。
春休みに入ったと言えども、俺は教師。研修や休みの間にしか出来ない業務があるからだ。


およそ30分で空港から自宅マンションに着いた。車を駐車場に停車させ、助手席を見る。

『寂しいのは右側だけではなく、左側もか…』


新千歳空港までのフライトはおよそ1時間半。
空港からアパートまでの所要時間は30分から40分と言っていたから、15時までには連絡があるだろうか。


先程見送ったばかりなのに、既に七瀬に会いたい。


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