恋はどこからやって来る?/ 鬼滅の刃(短編・中編)
第45章 4年後の茜色へ / 🔥✳︎✳︎
「君のここは……うむ、いつもながらだ」
杏寿郎の長い指が七瀬の雫をいくらか絡め取ると、見せつけるように自分の口腔内に入れた。
「甘いな」と呟く彼。
再度自分の指に愛液を馴染ませた後、今度は己の肉棒の先端に塗りつけた。
「え、やだ。つけないで……」
焦り気味の七瀬に構わず、その動作を複数回繰り返す。
「七瀬の中に直に入りたいが、それはまだ出来ない。これぐらいはいいだろう?君を少しでも直に感じたいんだ」
「もう……」
恥ずかしさとこそばゆい嬉しさが一緒になった七瀬。杏寿郎が避妊具を装着した事を確認すると、ふうと深い深呼吸をした。
そうして、両手を彼に伸ばす。
「杏寿郎さん、来て。あなたが大好き」
「ああ、俺も君が大好きだ」
自分を精一杯受け止めようとしている両手。杏寿郎はそれにしっかりと指を絡め、七瀬の蜜壺に硬くなった己自身の昂りをゆっくりゆっくりと侵入し始めた。
2人の体が1つに結ばれると、はあっと互いに吐息がこぼれる。
気持ちも心も満たされる時間の始まりだ。
両手が指先までしっかりと絡むと、上になった杏寿郎は律動を開始した。彼の男根が擦れる度に、七瀬の膣壁はきゅっ、きゅっと反応を示す。
だんだんと2人の体に汗が滲む。水音も激しくなる。
下にいる七瀬の臀部にまで、結合部から漏れる雫がとろりとたれた。
「あっ、きょうじゅ、さ……」
「もっと、深く…君を感じたい」
大きな両手が彼女の臀部を持ち上げ、両足が彼の肩に乗った。
すると、杏寿郎の昂りが七瀬の膣壁の中で、もう1段階質量が増す。