第45章 4年後の茜色へ / 🔥✳︎✳︎

「……物凄く恥ずかしかったです……」

愛撫が終わり、2人はぴったりと体をくっつけあっているが、杏寿郎の右手は未だに七瀬の臀部をやわやわと撫でている状態である。


「あの…いつまで触れるんですか？」

「しばらくここにも触れられない。そう思ったら、名残惜しくて仕方ない。故にもう少しだな」

「〜〜〜……」

観念した七瀬は彼の背中に手を回して、時が過ぎるのを待った ——


そして30分後。
杏寿郎はようやく七瀬の臀部から手を離す。ふう、と名残惜しくもホッとした彼女はゆっくりと顔を上に向けた。


「杏寿郎さん」
「ん？どうした」
「いえ…あの、恥ずかしかったけど…その、」
「うむ」

優しく自分を見つめてくれる恋人の左頬を撫でながら、七瀬は”気持ち良かった”と小さな声で告げる。
すると杏寿郎はにっこりと笑って、彼女の唇にキスを落とした。


「七瀬、頼まれてくれるか？」
「なんでしょう？え、あ……」

右手を取られた彼女が導かれた場所は、先程から太ももにあたっている彼の男根である。
固くなっているそこにそっと触れてみると、既に先端が湿っていた。


「俺も君に触れてもらいたい」
「はい……」

そろそろと彼の下腹部に体を移動させた七瀬は、まず先端の湿りを舌で舐めとった。ぴくりと体を動かす杏寿郎に胸が高鳴る。


『ん、大きくなって来た……』

先端をたっぷりと湿らせた後は、陰茎も舌で愛撫を施す。杏寿郎の口からはあ…と吐息がこぼれる。色気があるなあ……と感じた七瀬は再び心臓を高鳴らせていった。


「七瀬…もう大丈夫だ」

それからしばらく愛撫を続けていると、ぽんぽん、と頭を撫でられた。彼女はそっと彼のそそり立つ肉棒から口を離す。
見上げれば、目が潤んで頬を赤く上気させた杏寿郎がいた。

彼女の胸がまた跳ね上がった。