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恋はどこからやって来る?/ 鬼滅の刃(短編・中編)

第45章 4年後の茜色へ / 🔥✳︎✳︎




2人は絶頂に達した後、ぴったりと体を寄せ合っていた。
互いの体は熱を放っている為、七瀬が彼の体を離そうとする。しかしそれを杏寿郎は良しとせず、更にぎゅっと彼女を抱き込んだ。


観念する七瀬の頭頂部とおでこに口付けを落とした後、彼は恋人の顎を掴む。
恨めしそうにしている七瀬を見て、愛おしさが胸に充満していくのだが……


「すまんな、君がかわいい故だ。つい色々な反応が見たくなる」

「杏寿郎さんはそう言えば良いって思ってませんか?」

「そんな事はないぞ?」


ニヤリと唇に狐を描き、杏寿郎は恋人を見る。

「もう……」と下から睨んでくる七瀬の頭をよしよしと撫でた後、彼は複数回口付けを落とした。
結合部はいまだピッタリと、隙間なく繋がったままである。


「……あの、すみません。膜越しとは言え、ちょっと……」

「そうだな、君の言う通りだ。昨日で高校生ではなくなったが、まだ後4年あるからな」


ズプ……と名残惜しくも彼は白濁を覆った膜ごと、昂りを引き抜いた。それから手早く後処理を済ませ、再び七瀬に覆い被さる。


「卒業おめでとう、七瀬。この日をずっと待っていた」
「ありがとうございます、杏寿郎さん」

2人は軽めの口付けを交わした後、深く濃厚な唇でのふれあいを開始した。どこから見ても仲の良いカップルその物だ。

だが、七瀬は高校生で杏寿郎は同じ高校の教師。
どんなに愛しあっていても、世間に知られると風当たりは冷たくなる。


しかし ——
昨日をもって、七瀬と杏寿郎は”生徒と教諭”の関係ではなくなった。

今しがた杏寿郎が言った通り、彼女がキメツ学園高等部を卒業した為だ。

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