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恋はどこからやって来る?/ 鬼滅の刃(短編・中編)

第37章 Dear 何年後かの私達へ / 🎴


けれど……けれど………炭治郎の歌声が………
自分の目の前の視界がだんだんとぼやける。

ピーポーピーポーピーポー。ピ………

あれ……救急車がお店の前で停まった。
ここから先は意識をブツリと無くしてしまい、私は全く覚えていない。

教員、生徒。鬼殺隊にゆかりがある者達が(向井先生は除く)集まったこの2次会は、救急車の登場と共に早々と終わりを告げた———






それから1週間後、向井先生とカナエ先生が新婚旅行から帰って来た。これからまた現代国語の授業が始まる所である。因みに旅行先はリゾート地のモルディブ。凄く良い所らしいから、後で検索してみよう。

「向井先生、改めておめでとうございます!」

隣の席の炭治郎の祝いの言葉を皮切りに、あちこちから木霊するように「おめでとうございます!」と言う言葉と拍手が先生に贈られる。

「竈門もみんなもありがとな!それから宇髄先生にも伝えたんだが、ハイカラバンカラデモクラシーはさいっこうだな!俺もまたバンドやりたくなったよ」

………驚いた事に先生はあの破壊的なサウンドにもびくともせず、カナエ先生と最後まで演奏を聴いたらしい。

「煉獄先生と話が盛り上がってさー。文化祭に向けて頑張ってみようか……なんて話してるとこ」

向井先生は学生時代、プロを目指して音楽活動に明け暮れていた。
作詞をしている内に現代国語の素晴らしさに出会い、進路をメジャーデビューから教員に変更したんだとか。

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