恋はどこからやって来る?/ 鬼滅の刃(短編・中編)
第37章 Dear 何年後かの私達へ / 🎴
——— 半年後。
昼間はカフェとして営業している、ライブハウスに向井先生、カナエ先生を囲む会…と称して、教員と生徒数名が集まっている。
ステージになっている場所には4人の男性達。
「向井先生、カナエ先生、ご結婚おめでとうございます!お2人の門出を祝福して、俺達”ハイカラバンカラデモクラシー”からささやかながら曲の贈り物です。タイトルは”Two of us 〜君と一緒〜 “」
次の瞬間 ——
ドン、ド、ドドドドン……と独特の変則的なリズムで太鼓を叩き出す伊之助。
「ふははっ!山の王が叩く祝いにピッタリのリズムだ!!耳の穴かっぽじってよーく聴きやがれ!」
次に怨念のこもったおどろおどろしいメロディーを爪弾く善逸。
「何でカナエ先生の相手がイケメンなんだよ…ちくしょう…ちくしょう……呪ってやる」
三味線に呼応するように鼓膜が破裂するような爆音を吹き鳴らす宇髄先生のハーモニカー
「♪!!〜♪!!〜♪!!」
———そして、恋人炭治郎のボーカ……ル………
「Ah〜 君とこれから過ごす every day〜 ♪♪」
耳栓をしているのに、鼓膜にガンガンと入り込む強烈な歌唱力……
バタン、バタン、バタン……と前、横、後ろで人が倒れる音が次々に聞こえる。
「Ah〜 どんな時も2人で night & day 〜♪♪」
歌詞だけ聴けば、まともなの………だけ……ど…。