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恋はどこからやって来る?/ 鬼滅の刃(短編・中編)

第35章 He is neat ?/ 🌊


〜義勇から見た景色〜

「末広がり……」
「はい。8が3つなんて見てるこちらも嬉しくなる数字です」

いつも毎朝立ち寄るコンビニ。ふじかさねマート。今日は毎回買う鮭むすび、塩むすび、ぶどうパン、ほうじ茶…に加え、好物のぶどうパンを更に2つ。そして鮭むすびを1つ追加で購入した。

すると会計が888円になった…と言う話だ。

目の前のレジにいる彼女は月、火、木の3日間。朝の時間帯だけいるらしい。
俺の記憶が確かならば、半年前の8月からここに勤務している筈だ。

先週金曜日、俺の誕生日を祝うと言う名目で同僚教師の煉獄、宇髄、不死川、伊黒と共にとある居酒屋に行った。

名物のひょっとこ焼きが評判だと言う店だ。するとそのひょっとこ焼きを焼きに現れたのはこのレジ担当の女子大生だった。

名前は沢渡七瀬

この時ようやく下の名前を知る事が出来た。
俺はいつも明るく接客してくれる彼女に、随分前から淡い恋心を抱いていた。だからフルネームを知れて、内心とても嬉しかった。


「冨岡さん、それと今日お誕生日ですよね。おめでとうございます!良い一年になると良いですね」

彼女との今までを頭の中で振り返っていると、突然思いがけない事を言われた。
先週皆に祝ってもらったばかりだが、今の今まで忘れていた。


そうか、今日は2月8日。俺の生まれた日だ。
自分の胸の中がほんのり、じんわりと少しずつ温まって行く。

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