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恋はどこからやって来る?/ 鬼滅の刃(短編・中編)

第35章 He is neat ?/ 🌊



「沢渡、ひょっとこ焼きを焼いてくれだと。3番の座敷席だ、頼む」
「はい、わかりました。向かいます」

今日は金曜日。そう、週末だ。ここは私のもう一つのバイト先の「ひょっとこ」
居酒屋だけど、名物のひょっとこ焼きが好評でそれ目当てで来るお客さんも多い。




今、私に声をかけてくれたのは店長である鋼鐵塚蛍さん。ひょっとこのお面を被っている。私はまだ見た事ないけど、他のバイトメンバーの証言によると、お面の下の素顔はびっくりするぐらいのイケメンらしい。


夏になると暑くて我慢出来ないから顔を出すと言う話だ。
あの見目麗しいジャージの彼と同じくらい綺麗ない顔立ちなのかなあ。

「七瀬ちゃん、3番座敷お待ちかねよー!お願いね♡」

語尾にハートを付け足しながら、私に声をかけて来た美女は甘露寺蜜璃さん。キメツ学園の卒業生でもあり、美大生である。

ぱっちりとした若菜色の瞳。そして桃色の長い髪は三つ編みに結んでおり、毛先は瞳と同じ若菜色だ。

染めているわけではなく、桜餅を食べ過ぎてしまい、この髪色になったらしい。

「わかりました!」
彼女に返事をして、3番座敷へ向かうと————

「お待たせしました!ひょっとこ焼きです。今からお焼きしてもよろしい……あれ?」

「む!君は今朝方の!」
そこには今朝ふじかさねマートに来店した派手なお兄さんがいた。


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