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恋はどこからやって来る?/ 鬼滅の刃(短編・中編)

第33章 狐に嫁入り? ② / 🔥


ちゃぽん———

お腹の苦しさが落ち着いたので、温泉にやって来た。杏寿郎さんの言う通り、体だけではなくて確かに心にも効いている実感がする。

お湯に体を浸けた瞬間から、就活でささくれ立っていた心がスッ…と軽くなったからだ。



真上を見てみれば満天に光り輝く星達。そう、煉獄家の温泉は露天風呂だった。

女湯、男湯と人間界と同じように暖簾にそう書かれてあったのを見た時は顔が綻んだ。


5分ぐらい温泉を堪能した後は、髪を乾かし、着替えを済ませて温泉を出ると、丁度男湯から上がって来た杏寿郎さんと鉢合わせ、いつもの雰囲気とまた違った彼にどきりと胸が高鳴る。


「杏寿郎さんの言う通り、体にも心にも効く温泉だね!とてもスッキリしたよ。ありがとう」

「そうだろう?秘湯…と言う程の物ではないが。この温泉のお陰で我が一族が心身共に健康でいられる、と言うのはあるな」


わかる気がする。明日からの就活もまた前向きに取り組めそうな気がするもの。
ここに来る前から時々悩まされてた偏頭痛も、血行が良くなったからスッキリ!!


「星空も綺麗だったよ。都内だとここまでハッキリ見えないから、凄く感動した…」

「そうか!そう言って貰えると俺も嬉しい」

よしよし、とごく自然に私の頭を撫でてくれる彼にこうされると、ドキドキするのはやっぱり……


私、好きになってるのかな。杏寿郎さんの事…。


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