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恋はどこからやって来る?/ 鬼滅の刃(短編・中編)

第33章 狐に嫁入り? ② / 🔥


「え……これ、全部瑠火さんと千寿郎くんの手作りなんですか?」

「はい!七瀬さんが来ていらっしゃるので、俺も母上も俄然張り切ってしまいました」

「ごめんなさいね、こんなにたくさん。でも食べきれない物は杏寿郎が全て食べますから…さあ、どうぞ!」

座卓の上を埋め尽くしているのは、たくさんのさつまいもスイーツやパンの数々。

プリン、スイートポテト、パイ、アイス、デニッシュ……。狐さん達が作ると聞いて、てっきり妖術で施した物が出てくるかと思いきや、その予想は見事に外れた。


見るだけで美味しいと自分の直感が反応する。私はまず、プリンが乗っているマグカップ…のような物を手に持った。

「いただきます……」
黄色のプリンの上にはサイコロ状にカットしてあるさつまいもが3つ。これ、カラメルも絶対美味しいな……。

スプーンを入れて、まずは上のさつまいもとプリンを口に入れた。
さつまいもの甘味とたまごのほのかな味わいが舌の上でハーモニーを奏でる。

そしてプリンの下にあるカラメルと一緒に一口。これもまた絶品と言って良いぐらいに、私の舌を満足させた。


「とても美味しいです。こちらの世界で言うパティシエも顔負けのおいしさだと思います…。私はあまり人間界で食べるさつまいもとそんなに変わりはないように感じるのですが……。杏寿郎さんは人間界のさつまいもの方が好きなんだよね?」


「うむ!そうだ。こちらのさつまいもも美味いに変わりはないが。まあ一言で言ってしまえば、好みの問題かもしれん」

あ、なるほどね……



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