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恋はどこからやって来る?/ 鬼滅の刃(短編・中編)

第30章 今日書くの、やめても良いですか? / 🎴


「すみません。変な所お見せしてしまいましたね」
スマホを閉まった彼は苦笑いをして、ヘーゼルナッツココアを飲み干した。

「もうあなたと付き合っていくのは難しい。彼女からの連絡でした。こういう仕事だから仕方ないと言うのは…言い訳だと思いますが、なかなか会う時間が確保出来なくて」


“私と仕事、どっちが大事なの?”

そう言われた、と竈門くんの口から発せられてドキッとした。


私もそうだ。同じような言葉で今までお付き合いして来た人達にそう告げて、上手く行かなくなった。

好きになると相手の事を全部知りたくなって、独占もしたくなってしまう。

連絡も毎日欲しいし、可能なら毎日だって好きな人に会いたい。

私は俗に言う「重たい女」だ。

自分の小説に出てくる主人公とは全然違うタイプ。

彼女達はいつだって、明るく、強く、悩まない。悩んでも周りに上手に頼って解決してしまう。

自分は何でも1人で抱えがちで、異性に頼る事が難しい。

その難しいな、と実感している部分が男性に「守ってあげたい」と映るようで、ありがたい事に色々な方から好意的に捉えて貰って来た。

でもそれは本当に最初だけ。私の性格を深く知ると、みんな少しずつ後退りして行き、やがて自分の元から去ってしまう。


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