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恋はどこからやって来る?/ 鬼滅の刃(短編・中編)

第30章 今日書くの、やめても良いですか? / 🎴


ピコン♪

デスクに置いてあるスマートフォンからメッセージアプリの着信を知らせる音が響く。

通知画面には「轟出版・竈門炭治郎」の文字が表示されている。

私はスマホを手に取り、ホームボタンを押してメッセージを開いてみた。

「お疲れさまです。竈門です。今、近くまで来ているんですけどご在宅ですか?先生が好きそうな飲み物を見つけました。一緒に行きませんか」

すぐに「在宅」の旨を返信して、続いて「行く」と返信をした。





ピンポーン♪
インターフォンが鳴る音が部屋に響く。通話モニターのボタンを押すと、画面の中に担当編集の彼が立っていた。

「竈門です。解錠お願いします」
私は言われた通り、解錠のボタンを押して彼が自宅に上がって来るのを、身支度しながら待つ。


ピンポーン♪
5分後、玄関のドアフォンが押された。
「今、行きます」と外にいる彼に伝えて、玄関に向かう。

鍵を開けて、扉を開くと寒かったのか少し頬を赤くした彼が立っていた。

「こんにちは、先生。はい、これお好きな苺大福も買ってきましたよ」
竈門くんが陽だまりのような笑顔で私に紙袋を差し出す。

「こんにちは、竈門くん…いつもお気遣いありがとう。置いてくるから、少し待ってて貰える?」
「はい、わかりました」

彼から差し入れを受け取った私は急いでリビングに向かった。

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