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恋はどこからやって来る?/ 鬼滅の刃(短編・中編)

第27章 炎柱から次期鳴柱への就任祝い / 🔥


「まだ名乗っていませんでしたね。自分は長友と申します。風柱邸専属の隠です」
「風柱の……」

俺は慌てて、自分の名前も名乗った。

『涙は目から流すだけじゃねェ、心で涙を流すやつだっている。だから泣けねェなんて言うな。お前はそれで良い』


「まだ専属ではない時に風柱様にそう言われました。私はその言葉にすごく救われたし、やっと認めてもらった気がして。この人を隠として支えていきたい……そう強く感じたので、自ら風柱様の隠になりたいと志願したんです」

「そうでしたか……」

「風柱様はあの通り、普段はとても近寄りがたいでしょう?散々仲間に言われましたよ。何考えているんだ…と」

長友さんが目尻を下げて少し笑う。
「でも私はそれで良いと思っています」

そう言った彼はおや?と疑問に感じたようで、俺に質問をして来た。

「驚かれないんですね。こんな話をされても……」

「はい、彼がそういう人なのは随分前から感じていましたから…。でもおっしゃる通り、隊士の中でその事を知っている人間はかなり少ないと思いますよ」

でしょうねえ…と彼は目を細めた。

「安心しました。隊士の方の中にも本当の風柱様を知っている方がいらっしゃって」

長友さんはとても嬉しそうに笑う。

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