恋はどこからやって来る?/ 鬼滅の刃(短編・中編)
第26章 ファーストオレンジアロマ / 🎴✳︎✳︎
「ねえ、炭治郎…何か急に大人になってない?隊士の時はこんな事までしなかったじゃない……」
「ん…そうかな…」
たった今私の太ももに赤い花を咲かせた彼は、舌を這わしてもう一度ちゅっ…と口付けたかと思うと、上目遣いでこちらを見てくる。
瞬間、私の中心部がまたきゅう…と締まり、蜜が流れた。
「凄く反応してくれて、俺本当嬉しい…もっと…」
「あ……ダメだよ………」
蜜の入口に炭治郎の舌がゆっくりと入り込む。ぴちゃ……と何回も何回も響くリップ音にまたぞくっと体が痺れる。
「七瀬は全部が甘いな。綿飴みたい」
「綿飴……?」
「高校生の時、夏祭りや学祭でよく食べたよな。だから俺にとって思い出の味なんだ」
確かによく食べた。ふわっと軽くて口に入れるとすぐ無くなるのが面白かったなあ。
「炭治郎…?」
何かを思い出したのか、突然キッチンに向かう彼。
どうしたんだろう……?
冷蔵庫の中をしばらく見つめていたけど、目当てのものを見つけた様子。瓶を手に持つと、小皿にスプーンで掬った後にまたこちらに戻って来た。
何持っているのかな……