恋はどこからやって来る?/ 鬼滅の刃(短編・中編)
第26章 ファーストオレンジアロマ / 🎴✳︎✳︎
「ん…もっと優しく…あん…そこは」
お互いの服を全て脱いで、再び素肌同士を重ね合わす。
「ダメ。俺は本当に我慢したんだからな。ずっとずっと七瀬にこうしたかったんだ…」
きゅっと摘まれる2つの蕾。そしてそこに優しく触れてくれる炭治郎の唇。腰を曲線の通りにスッと撫でられば、体の中心部が甘い気持ちと一緒に締まるのがわかる。
「綺麗な体だなあ……大正の時と全然変わってない」
「そう?あの時は傷だらけだったけど…」
隊士時代、私の体には傷と言う傷がそれなりにあった。
大きいものはなかったけど、中ぐらいのものから小さなものまで色々と刻まれていた。
「その傷さえも綺麗って言うかな…。七瀬はそう言われてもあまり嬉しくないかもしれないけど..」
「俺はここにある傷が特に好きだった」
「あん……ダメ…」
彼が口付けを落としたのは私の右太もも。今はまっさらな部分だけど、隊士時代は5センチ程の縦に走った切り傷があった。
ちゅっ……と強めに吸われれば、そこには背中にさっき付けられた物と同じ赤い花のようなしるしがパッと鮮やかに咲かされていた。
………もう…恥ずかしいな、これ。隠れる所だけど…。