恋はどこからやって来る?/ 鬼滅の刃(短編・中編)
第21章 令和の師範と継子 ② / 🔥
時間は経過して、今はPM3時
昼食を食べ終わった後、煉獄邸まで戻って来た。
「うん、とっても美味しいです!!」
道着から普段着に着替えた私は舌鼓を打つ。その理由は手に持っているさつまいもプリンを食べたから。
「お菓子作りって凄く繊細な作業だから、難しかったんじゃないですか?」
私はこちらを少し心配そうに見つめていた杏寿郎さんに問いかける。
このプリンは何と何と、杏寿郎さんの手作り…。
昨日私が彼のマンションに行くまでの間にこっそり作っていたとの事。
「うむ、七瀬の言う通り、なかなか上手くできない部分もあったが…。母上と千寿郎が丁寧に教えてくれたから、最後までやり遂げる事が出来た」
「そうは言っても殆ど兄上がお一人でやられたんです。俺と母上は本当に少しだけお手伝いする、と言った感じで。ですよね?母上」
「ええ」と頷く瑠火さん。私と杏寿郎さんの正面に座っている2人もとても美味しそうに食べている。
「俺は無理だな。こんな繊細な作業はとても出来ん」
瑠火さんの左横には一足先に食べ終わった槇寿郎さんが、空になったお皿を眺めながらそう呟いた。
「あら、槇寿郎さん。それはやってみないとわかりませんよ?今度私と一緒に作ってみません?」
「そうだな!瑠火さんが一緒なら、上手く出来るかもしれない。是非お願いしたい」