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恋はどこからやって来る?/ 鬼滅の刃(短編・中編)

第21章 令和の師範と継子 ② / 🔥


懐かしいなあ。100年前と殆ど変わってない。

ここは大正時代に私と杏寿郎さんが師弟対決をした川のほとり。
煉獄邸から2キロの場所にある。あの時は準備運動も兼ねて走って来たので、今回も同じように走って来た。

ただし、ランニングは対戦する私と杏寿郎さんだけ。
槇寿郎さん、瑠火さん、千寿郎くんは自転車を使ってここまで一緒に来た。


「あの時と同じで、天気がとても良いですね」
「……そうだな」

3人がそれぞれ荷物を自転車から下ろし始めたので、私と杏寿郎さんも手伝う。今日は瑠火さんと千寿郎くんが昼食を作ってくれたらしい。2人が作るご飯は本当に美味しいから、これも今日の楽しみの1つ。

「こっちの準備は終わったぞ。2人はどうだ?」
レジャーシートを敷き終わった槇寿郎さんが私達に問いかける。

隣を見れば、杏寿郎さんも私の方を見ていた。ニコリと口角を上げれば、彼も口角を上げて頷く。

「大丈夫です!」
持っていた木刀を私に渡すと、杏寿郎さんは槇寿郎さんにそう応えた。

お揃いの紺の道着を着用している私達は、一礼をして木刀を構える。

「ルールは今回も同じだ。俺から一本。又は体のどこかに当てたらよしとする。昨日も言ったが……」


「一切手加減はしない」
その言葉の後、彼の目の色が変わった。

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