恋はどこからやって来る?/ 鬼滅の刃(短編・中編)
第21章 令和の師範と継子 ② / 🔥
〜瑠火から見た景色〜
「母上、もうすぐ着きます!」
「母上、今日は本当に良い天気ですね」
私を呼ぶ2つの声。息子の杏寿郎と千寿郎です。
「瑠火さん、今日は決戦日和だ!」
私を呼ぶ3つ目の声。槇寿郎さん……私の夫です。
……申し遅れました。煉獄瑠火と申します。
100年前の大正時代。私は病にかかってしまい、夫と2人の息子を残して先にこの世を去りました。私がいなくなってしまった事で随分と煉獄家はゴタゴタが起こったようです。
しかし、令和の今現在。
全員が転生して、また同じ家族になりました。今度は大正と違いまして、4人全員で幸せに暮らしています。
正しく申しますと、杏寿郎は大学進学と同時に家を出たので、3人暮らしですけどね。
そして……
「瑠火さん、瑠火さん、こないだ美味しいスイーツを見つけたんです!今度一緒に買いに行きませんか??」
この可愛らしく私を呼ぶ声の持ち主は杏寿郎の恋人の沢渡七瀬さん。
前世でも彼女は杏寿郎と恋人同士であり、師範と継子の関係だったようです。
今日は彼女と杏寿郎の師弟対決。5人でとある場所に向かっています。
あ……目的地に着きました。私もですが、槇寿郎さん、そして千寿郎。前世では2人の対決が見れなかったので(※1)この日を3人全員楽しみにしていました。
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※1……炎落ちでは槇寿郎さん、千寿郎くんに2回目の対決を見て貰いました。(2022/01/22追記)