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恋はどこからやって来る?(短編・中編)

第71章 右手に陽光、左手に新月〜水柱ver.〜 / 🌊・🎴




「序歌はすぐ覚えたんだけど、他の歌がなかなか…。百首あるからどうやって手をつけたら良いがわからなくて。興味はあるんだよ? 面白いなって思ってるし」

「確かに数が多いよな。何か覚えやすくする為の方法ってないかな」

畳に百枚ずらりと並べた札を見ながら、七瀬と炭治郎は悩んでいた。そこへ「はっ」と何かを思いついた七瀬が炭治郎にこう提案をする。

恋を歌った首とそうじゃない首に分けてみよう、と。

「分類分けかあ…良いんじゃないか?」

「ありがとう、何となくの直感なんだけどね。私が目に留まる首が恋を歌った作品が多い気がして」

「女の子は恋の話が好きなんだよな」

「えっ? どうして炭治郎がそれ知ってるの?」

まさか炭治郎が。寝耳に水とは正にこのような場合の事を言うのであろう。彼の答えは「善逸が言っていた」と言う、実に納得出来る理由だった。

「善逸、女の子大好きだもんね。最近会ってないなあ。炭治郎は?」

「二週間前に短期間の任務で一緒になったなあ。禰󠄀豆子はどうなんだ!元気なのか! 俺の名前を呼ぶ事はないかって…」

我妻善逸は炭治郎の妹の禰󠄀豆子に一目惚れしており、彼女の存在が鬼殺をする原動力の一つにもなっている。

「刀鍛冶の里の任務以降、太陽も平気になったし、少しだけど話すようにもなったもんね。私も名前呼んでくれた時は感激したもん」

禰󠄀豆子は炭治郎が義勇の継子になってからも一緒に行動しており、昼間でも背負い箱から出て生活している。

「ここの庭が気に入ってよく日向ぼっこしてるから、後で様子見に行くか?」

「うん、もちろん。あ、分類出来たね! じゃあもっと細かく分けようかな。今度は男性作者と女性作者に分けてみて…作者がわからない首がもしあったら別の山にしよっか」

二人は更に札を分別し、百枚あった札は四つの山に分かれた。随分とすっきりした印象である。

「よし、分類分け出来たね。覚える方法なんだけど…」


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