恋はどこからやって来る?/ 鬼滅の刃(短編・中編)
第20章 令和の師範と継子 ①/ 🔥✳︎✳︎
「七瀬は…やはり…ん…俺を…はあ…煽りすぎだ…」
強めに啄まれるキスの合間に彼が言って来た。
「んっ…だって…杏寿…郎さんが……大好き…だから…あん…ダメ…」
きゅっ、きゅっ…と両方の蕾もつままれる。
彼の舌が入り込んで来た。私の口内を知り尽くしている彼はピンポイントで良い所を狙ってくる。
ん…苦し……。
私は彼の肩をトントンと数回叩いた。すると、ゆっくりと杏寿郎さんの顔が私から離れて行く。
彼の情熱的なキスを表すかのように、透明な糸が2人を繋いでいた。
「……良い顔だな」
「ん……」
左頬を撫でられると、また1つ柔らかいキスが唇に落ちる。
「七瀬」
「はい……」
「大好きだ」
「知ってます……」
「何??」
思いがけない事を言われたのか、珍しくびっくりする彼。
「すみません、一度言ってみたかったんです…」
私はふふっと笑って、大きな目を更に見開いている杏寿郎さんの頬を両手でそっと包む。
「私も大好きです」
そう言って、彼に小さなキスを1つ贈った。
すると………