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君と紡ぐ恋物語【鬼滅の刃】

第5章 守りたいもの 錆兎


「わぁ、流石錆兎!頼りになるねぇ」
「うん」

あの時の事を思い出すと、今でも胸がドキドキする。
自分の顔が赤くなるのを感じて、なんだか恥ずかしいなと思った。

そんな私を見て、真菰は嬉しそうにニコニコしていた。


そう言えば、私ばかり話してしまっているなと思って、

「真菰はいないの?気になる人とか」

と聞いてみたけれど、

「ううん、いないよ〜」

と返された。


なんだ、いないのか。
まぁ、人を好きになるとかそういうのは人それぞれだしな。
でも真菰はこんなに可愛らしいのに、ちょっと勿体無いなと思ってしまった。


「錆兎には、言わないの?」
「うん、今は…まだいいかな」

真菰は少し腑に落ちないな、と言うような顔をしていた。

私だって、言えるなら言いたい。
でも今は鬼を倒す方が先だと思ってるから、錆兎だってそう思ってるかもしれない。
そう思うと、余計に言えなかった。


「いつか、鬼がいなくなったら…言えるかな…」

私がそう言うと、真菰はにっこり微笑む。

「うん、言えるよ。紗夜、応援してるからね」
「ありがとう、真菰」

私も釣られて微笑んだ。



いつか、鬼がいなくなったら…
そんな日が来たら…



今は温めているこの気持ち
錆兎に届けられるといいな…





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