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君と紡ぐ恋物語【鬼滅の刃】

第6章 あなたの愛に包まれて*前編* 宇髄天元



お店を出てから皆で図書館に向かった。

ここはこの辺りでは一番大きな図書館。
ありとあらゆる分野の本が揃っているので、調べたい事があればここに来ればまず間違いない。


「さてと、何を調べるんだって?」
「んーとねー、しばかり!」
「芝刈りなんて調べるまでもねぇだろ」
「あ、普通のではなくて…“桃太郎のしばかり“なんです…」
「あ?…ふーん、なるほどねぇ」


「ちょっと待ってろ」と言われたので、その辺の6人掛けの机に座って待つ。
奏真は宇髄さんにくっ付いて行ってしまった。
今まで私から離れる事なんて殆ど無かったのに。
本当に気に入っちゃってるみたい。


暫くすると、2人が本を抱えて戻ってくる。
宇髄さんは抱えていた本をドサッと机の上に下ろした。
奏真は辞書を一冊ぽんと置いた。
宇髄さんのお手伝いが出来たとその顔は誇らしげだった。


「使うか分かんねぇけど、こんだけありゃ足りんだろ」
「こんなにたくさん!重かったですね、ありがとうございます」
「このくらい大したことねぇよ。
 なぁ、ここまでしといてなんだが…
 ……スマホのが早くね?」
「う…」


それは私も思いますが…
スマホならもうちょちょいのちょいですけど。
ただ、ねぇ。
子供にスマホで検索を教えるのはどうかと……
言おうかどうするか迷っていたら……


「ぶんめいのりきにたよるのはだめだよー」

「………は⁈」


奏真の口からとんでもない言葉が発せられた。

宇髄さんは目を丸くして驚いている。


「文明の力だとぉ⁈お前そんなんどこで覚えて来たんだよ⁈」
「ママがいってたー!」
「お前か!」
「はい、私です…」


前に一回言っただけだったのに。
子供って覚えるのが早いなぁ。






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