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君と紡ぐ恋物語【鬼滅の刃】

第6章 あなたの愛に包まれて*前編* 宇髄天元



保育園を出ると、家まで手を繋いでゆっくり歩いて帰る。
奏真の小さな手を、離さないようにしっかり握って。

「今日は保育園で何して遊んだの?」
「んーとねー。ひろくんとー、なおくんとー、おすなばであそんでー、あとねっ、みんなでどっちぼーるやったよ!」
「そっかぁ、いいねぇ。楽しそうだね!」
「うん!たのしかったぁ!」

そう言って私を見上げ、無邪気に笑う奏真。
なんて可愛らしい笑顔なんだろう。
その様子から本当に楽しかったのだと伝わってきて、私まで嬉しくなった。








「ご飯の準備するから手洗っておいで」
「ママー、きょうのごはんなぁに?」
「今日はね、ハンバーグだよ」
「ほんと?やったぁ!ママのハンバーグだいすき!」
「ふふ、さぁ早く洗っておいで」
「はぁーい!」

奏真はハンバーグがよっぽど嬉しかったのか、ぴょんぴょん飛び跳ねながら洗面所へと入っていった。

可愛いなぁと思って、つい頬が緩む。





簡単なサラダを作って、テーブルにハンバーグと一緒に並べる。
スープも一緒につけた。

「「いただきます」」

お腹が空いていたのかモリモリと食べ始める奏真。

「美味しい?」
「おいしー!」
「ふふふ、良かったねぇ」

普段私は仕事をしているから、どうしても夕飯を作る時間が無い。
今日のハンバーグも、数日前にまとめて作って冷凍しておいた物を電子レンジで温めた物だ。
本当は、作りたての温かい物を食べさせてあげたい。
それが出来なくて、もどかしい。
けれど、それでも奏真は私の作り置きのご飯でも、美味しいと言って食べてくれる。
そういえば、まずいって言われたこと無いかも…
苦手な物も有るけれど、私が作った物は頑張って食べてくれる。
奏真はそんな優しい子に育ってくれた。





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