• テキストサイズ

君と紡ぐ恋物語【鬼滅の刃】

第5章 守りたいもの 錆兎


『おのれ…鬼狩りめ!』


ズズッ…と音を立て、切られた鬼の両腕が完全に元の状態に戻った。


「紗夜…」


チャキ…っと日輪刀を構えながら、錆兎が私の名前を呼んだ。


「…何?」

「俺が必ずお前を守る。だから……

 後でちゃんと、返事聞かせてくれ」


振り向いた錆兎はニッと笑い、また直ぐ日輪刀を構え直す。

それって……



タッ…と鬼に向かって錆兎が走り出した。


ビュンッと錆兎に向かって勢い良く爪が伸ばされる……が、


『なっ……どこへ行った…⁈』


そこに錆兎の姿は無く……


「こっちだ!」


頭上から声がした。
ハッと見上げると、錆兎は高く高く、上空へ飛び上がっていた。


『そこか小僧!』


上空の錆兎に向かって鬼が針を放つ。

錆兎は針を刀で綺麗に弾きながら落下してきた。

その剣裁きはまるで水が流れるかの如く美しく、その姿に私は思わず見入ってしまう。


「水の呼吸 肆ノ型 打ち潮!」


ーーーーーザンッ…ー!



鬼の頸が、ゴロンと地面に落ちる。


やがてその姿はボロボロと崩れていった…ーー




/ 234ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp