• テキストサイズ

君と紡ぐ恋物語【鬼滅の刃】

第5章 守りたいもの 錆兎




目的地の山の麓へ到着する。

確かに鬼の気配はする。
けれど、周辺から物音が何も聞こえない。

きっと、もっと奥だ……


「サァ、紗夜!行ッテ!」
「うっ…うん…」


目の前の山は、この間錆兎と行った雑木林の様に、不気味だった。
陽が入らないから、少し先の景色も良く見えないし……やっぱり出そう、見えてはいけないものが。

中々足が進まない私に、なずながいつものように言った。


「全ク、ショウガナイワネ!」


そして、いつものように私の肩に乗る。
うん、心強い。


「ありがと、なずな」
「お安イ御用ヨ」


なずなを肩に乗せて、私は歩き出した。

あの日以来、こういう所に来ると、手を引いて歩いてくれた錆兎を思い出す。
暫く会ってない。
今日は、別の所で任務かな。

少し…錆兎が恋しくなった……





/ 234ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp