第5章 ハリポタ (スネイプ)
ガチャンー
スネイプ「・・・盗み聞きとは感心しませんなぁ・・・ミス?」
友芽「あー。・・・いっけねぇー。こーんな時間だぁ。寮に戻らなきゃなあー。(棒読み)」
目が泳ぎっぱなしだ。
ゆっくりとスネイプの後ろにあるドアに歩みを進める。
が、杖を此方に向けられる。
スネイプ「我輩の部屋の前で、良くもまぁ、飽きもせず毎晩毎晩こそこそと怪しい動きを繰り返しおって・・・。ただで帰れるとは思ってなかろう?」
友芽「あー・・・。えーと、はい。」
ここは潔く諦めた方が良さそうだ。
ため息を心の中で吐くと腹を据える。
スネイプ「して、何故この様な無粋な行動をとった?」
友芽「遠い風の噂で先生が杖を使う系の呪文は苦手だと聞きまして本当かどうか呪文は使わないのか検証していました。」
ほぼ棒読み状態だ。少し語弊はあるが、事実と混ぜ合わせれば信憑性が立つ。
スネイプ「教師たるもの杖が苦手な筈はなかろう。」
友芽「あー。はい。そですね。・・・それと反省文書くんで、羽ペンとインクを貸してください。」
徹夜覚悟で力なくスネイプに手を出す。
スネイプ「素直になるのは結構。・・・だが、その前に手荷物検査だ。・・・全て置きたまえ。」
杖で友芽の隣の机を差す。
机の上に全てを置けとの事だろう。
友芽「ふぇい。」
ゆっくりとローブに入れていたスパイ道具やら杖やらを置くと最後にローブを脱ぎ捨て少し離れる。
友芽「全部出しました。」
未だ杖を向けるスネイプに手を上に挙げ抵抗する意志が無いことを告げる。
が、
スネイプ「聞こえなかったのか?」
友芽「え?」
スネイプ「我輩は"全て"と言ったはずだが?服はどうした?」
友芽「え・・・だって脱いだら・・・」
スネイプ「何度も言わないと分からないのか?友芽・・・全てだ」
友芽「!!」
杖を突き付けられ、自分は何も持っていない不利な状況。
友芽(何でこんなこと・・・。)
屈辱に耐えながら渋々シャツのボタンを外していく。