第2章 東リベ(場地)
友芽「・・・うー・・・ん・・・痛っ。」
冷たいコンクリートの上。目を覚ませば何処かの建物内らしい。
朦朧とする中頭を必死で働かせようとする。
友芽「・・・けほっ。」
立ち込める紫煙に噎せながら上体を起こすと、どうやらここは小部屋らしく、ドアに付いた小窓の外には人が立っている。
友芽(寒い・・・)
身体を擦ると
友芽「!!?・・・な・・・んで?!」
自分が全裸である事に気付く。
「・・・ん?起きたか?・・・半間さん!!起きたみたいっすよ。」
半間「おう。起きたか。」
声がし、鈍い音を立てながら扉が開く。
半間「丁度良い頃合いで起きたな・・・。」
ニヤリと笑い髪を掻き上げる男にぞっとする。
友芽「ひっ!!こっ・・・ここは・・・どこですか?何で私が・・・。」
身体を隠し震えながらも男に質問する。
半間「あ?んなもんどうでも良いだろ?・・・しっかし、良い面してんな。あんな奴には勿体ねぇが・・・ま。せいぜい頑張れよ。」
友芽「・・・どういう意・・・きゃぁっ!!!」
無理やり担がれると部屋を移動する。
友芽「降ろして!!やだ!!」
嫌な予感がして暴れるが
部屋を出れば男達の歓声が沸き上がる。
半間「おら!!どけ!!お前ら!!」
担がれている今、半間の背中側に顔がある為きちんとは見えないが沢山人が居るのは間違いない。
恐怖と裸の恥ずかしさで半間にぎゅっとしがみつく。
半間「おいおい。んな事してっと俺がてめぇを喰うぞ?」
けらけらと笑いながらも乱暴に下ろされる。
ドサッー
友芽「痛!!・・・ったぁ。」
顔をしかめ強く打った場所を擦る。
「友芽・・・ちゃん・・・?」
友芽「?」
名前を呼ばれ前を向けば
「場地さん・・・」
沢山の男の群衆の中、そこだけぽっかりと穴が開いており場地と自分を取り囲む様にして皆舐め回す様に此方を見てくる。
場地「・・・おい。どういう事だ・・・こいつは関係ねぇだろ!!?」
半間「あ?バルハラ入りてぇんだろ?だったらやれよ。」