第2章 新生活
『うーん…上着はまぁ良いとして、、、ズボンがなんかあれですね…』
「…緩いよい。」
試着したは良いものの、ここの大きめサイズは丈だけでなく幅も広くなるので、細身のマルコさんはウエストがかなり余ってしまっている。
マルコさん自身、チェストはかなりあったため上着はちょうどいいサイズを見つけることができたが、太もものサイズで合わせるとウエストが余り、ウエストで合わせると丈と腿がキツそうだ。
『やっぱりマルコさん、スタイル良すぎるからなぁ…』
「…別に普通だよい。
俺の居たところでは俺よりデカい奴なんかザラにいた。」
そんな巨人だらけの世界にいたのかとツッコみたくなるが、そこはなんとか抑えて今は服に集中する。
『あ、そうだ。
マルコさん!大丈夫ですよ。私いいこと思いつきました。』
「なんだよい?」
それはごく普通の、単純な話だった。
『腿に合わせて買いましょう。
ウエストは私が詰めるから大丈夫です!』
そうだ。
丈やウエスト周りは縫えばどうにかなる。
スーツなんかを選ぶ時にやる方法と同じだ。
「…そんなことできるのかよい。」
『できますよ。
私こう見えて家庭科それなりに得意だったんです!』
とは言っても、母がそっち関係の仕事でよく教わっていたのもあるが、、、
「カテイカ?が何かは知らねぇが、それなら助かるよい。」
『はい!任せてください!!』
それからサイズがはっきりしたマルコさんはいくつか洋服を選んでいった。