第2章 新生活
『まぁ、確かに日本ならではの文化のひとつかも知れませんね。
外国では制服が無い国も少なく無いですし。
…あ、着きましたよ。』
目の前には大きな洋服屋さん。
ここならひと通りは揃うだろう。
『気に入ったものがあればこのカゴの中に入れてください。
元の場所に戻れるまでどれくらいかかるか分からないので、ある程度枚数はいると思いますけど、気にしないでくださいね。』
「あぁ…助かるよい。」
そう言って2人でお店の中に足を踏み入れる。
あまり見られていたら選びにくいだろうと、視界にギリギリ入る程度で後ろから付いていく。
そこで、周りの男性たちの中でも頭ひとつ飛び抜けているマルコさんは本当にスタイルが良いのだと思い知らされる。
背が高い人はチラホラ見かけるが、マルコさんは背が高いだけじゃなくて、細身ながらもしっかり筋肉がついていて、余分な脂肪が全くない。
海賊だというのだから、実戦で鍛え上げられたものは本物なのかも知れない。
と、マルコさんが服を体に当ててサイズを確認していたので、ひとこと声をかける。
『マルコさん。』
「あぁ、ちょうどよかった。
このMとかLとかはなんだよい?」
『あぁ、説明が足らなかったですね。
それはサイズを表していて、Sが小さめ、Mが普通くらい、Lが大きめです。
S Sとかになるとさらに小さく、L LやX Lなどはさらに大きいものです。』
「なるほどねぃ…」
『そうだ、試着もできますから、一度確認のために着てみてはどうですか?』
「あぁ。そうさせてもらうよい。」
私とマルコさんは適当に L〜3 Lくらいまでの服を集めて試着室へ移動した。