第2章 新生活
マルコさんがシャワーを浴びている間、朝ご飯を作る。
とは言っても、本来なら土曜日で死んだように眠る予定だったので冷蔵庫にはたいしたものは入っていない。
『…』
出来上がったものを見て、絶句するしか無かった。
人に出すには少し…いや、かなり適当だ。
そうは言っても本当に材料がないので仕方がない。
「…シャワーと着替え、ありがとうよい。」
そう言いながらリビングに戻ってきたマルコさん。
やっぱり兄の服は小さかったようで、体格の良さからか胸元がパツパツだ。
『いえ…簡単なもので申し訳ないのですが、、朝食、どうですか。』
「いただくよい。」
その返事を聞いて、私は自分の量の倍ほどをマルコさんに差し出した。
「…お前、それだけで足りるのかよい」
『いつもこれくらいですから、大丈夫です。』
別に少食ではないのだが、、、普通だと思う。
当たり前だが、食事の間は始終無言だった。
…何を呑気に私はこの人とご飯を食べているんだろう。
冷静に考えたらかなりおかしな状況だ。
本当に、何してるんだろう私。
脳みそ死んでるな…
私たちはさっさと食事を終えて再びテーブルに着く。
互いに要件は同じだ。
そろそろ現実を見なければ