第2章 球技大会当日

何だかドッチボールに出てるサッカー部の人達が円陣組んでコソコソしてる…。

どうしたんだろ？


「おい、バスケ部ってやっぱでっけーな。」

「威圧感が半端ねーよ。」

「ぜってー腕とか肩の力強いだろ…ボール取れるかな…」

「しかもあの赤司って奴見ろよ。何かめっちゃピリピリしてねー？こえーよ…」

「いや、でも赤司は他の奴らに比べるときっとパワーもない！まずはあいつから狙おうぜ！」


一一あ、話終わったみたい。

作戦会議でもしてたのかな？


「よーし！まずは小さい赤司からだ！いくぞー！」

「「「オォーーー！！」」」


…サッカー部のまさかの言葉に私達は凍りついた。

どどどどどうしよう。征ちゃんめっちゃ怒ってるよ！

確かにスタメンじゃないバスケ部員も背が高い人が多い。征ちゃんは決して小さい訳じゃないけどわ周りがもっと大きいから…

あぁ〜怒りのオーラがビシビシ伝わってくるよー！


「あーあ、赤ちんにあんな事言って…。」

「赤司っちにチビなんて言ったらマジで殺されるッスよ！」

「お、おい！黄瀬！チビだとは言ってないのだよ！赤司に聞こえたらどうする…！」

「…サッカー部の奴ら、終わりだな。」