第12章 お勉強会
「えりかちん、ここはね〜。」
むっくんはすっごく丁寧に教えてくれる。
優しい。ほんとに天使。大好き。
「紫原、えりかにばかり教えてないで、この2人にも教えるのだよ!」
「やだー。俺、えりかちん専属だし〜。」
『むっくん、いいよ?2人に教えてあげて?』
「いーの。それにえりかちんが他の男とこーんな近い距離で勉強なんてしてたら嫌だしー。えりかちんは俺のなのー。」
むっくんはそう言ってほっぺにキスした。
ほんとにむっくんってこっちが恥ずかしくなるような事サラッと言っちゃうんだよねー。
本人は無自覚ってゆーか、素直に思った事を言ってるだけなんだろうけど。
チラっとむっくんを見る。
髪綺麗だな…。鼻も高いし、ほんとに綺麗な顔。指も長いな…。
「あれー?えりかちんどーしたのー?」
『あっ…いや…』
むっくんに見惚れているとパチッと目が合った。