第2章 球技大会当日
一一そして決勝戦。
「キャーー!黄瀬くーん!カッコイー!」
「黄瀬くーん!こっち向いてー!」
涼太が試合しているから、ファンの女の子達の群れが凄い事になってる…。
さすがモデルだなぁ…。
「おい!黄瀬ェ!アレうっせーからどうにかしろよ!」
「そんな事言われてもしょーがないッスよ〜。俺、黄瀬涼太ッスから。」
「うぜ。死ね。」
「何でそうなるんスかー!青峰っち〜!」
決勝戦も難なく勝ち、見事優勝。
『2人ともおめでとー!すっごいかっこよかったよー!』
「本当ッスか、えりかっち〜!嬉しいッス〜!」
「当然だろ。テニスでも何でも俺様に勝てる奴なんていねーぜ。」
「ちょっとえりかちん〜。かっこいいのは俺だけでしょー。」
むっくんはムスーッとして後ろから抱きついてくる。
『むっくんはもーっともっとかっこいいよ!』
「んー、じゃあいいや〜。」
「次は俺とテツヤのドッチボールだ。行くぞ。」