第8章 合宿最終日
『むっくん…!!』
私は思わず大きな声を出してしまった。
「…えりかちん…。」
『テツ君にどうしてそんな事言うの!?今すぐ謝って!』
「は…?なんで俺が謝んなくちゃいけないの?意味わかんねーし。」
むっくんは明らかにイライラしてる。
でもテツ君が3軍の頃、部活が終わっても1人で練習してた事や、沢山努力してきた事を知ってるから、むっくんの言葉がどうしても許せなかった。
『何でって、テツ君にひどいこと言ったでしょ!』
「えりかさん、僕は良いんです…。慣れてますから…。」
『そんなのに慣れちゃだめ!テツ君は一生懸命努力して今ここにいるんだよ!?』
「えりかちん何なの?何で黒ちんの味方すんの?まじウザいんだけど。」