第8章 合宿最終日
「もう、むっくんはどうしていつもそんな事…」
さつきはその2軍の子を探しに行こうとした。
「やめておけ、桃井。人に言われて辞めてしまうのなら、どの道長くは続かないのだよ。」
『むっくん…』
やっぱりまだバスケが嫌いなのかな…。
努力なんてバカらしいってよく言ってるもんね…。
でも、むっくんが心底バスケを嫌いなはずないよ…
なんでいつも…そんな事ゆうの?
「確かに才能や資質というものはあると思います。でも、努力が実らないとは限らない。」
「……っ!…黒ちんだって、1人じゃなんもできないじゃん。才能ないって気づいてないの?」