第8章 合宿最終日
えりかside一一
早いもので合宿も今日が最終日。
今日は、昨日まで隣のコートで練習してた2軍から、数人が1軍に上がってきて練習に参加していた。
私とさつきはタオルやドリンクの入ったカゴを持って、体育館に入った。
すると…
「だから〜、そーゆうのほんとウザいんだけど、黒ちーん。」
「バスケが好きで上手くなる為に努力する。それの何がいけないんですか?」
「いけないよ〜。努力すれば夢は叶うと本気で思ってんの?」
『ちょっ…どうしたの!?』
「また紫原の悪い癖が出た。今日2軍から上がって来たばっかの奴に…」
「その程度の才能なら辞めた方が良い…って言ったんスよ。」