第1章 俺の彼女
『ごめん、むっくん。ちょっと行ってくるね。』
「んー。」
もー朝からイライラするなー。
えりかちんは俺の彼女なんだけどー。
知らない訳ないでしょー?いつも一緒にいるんだしー。
苛立ちながらまいう棒を食べてると、えりかちんが戻ってきた。
『むっくん、ただいまー。』
「おかえり〜。何だったのー?」
『なんかね、今度の部活対抗球技大会で中田君がいるサッカー部が総合優勝したら、デートして欲しいって…』
「は?何それ。無理だし。」
『私むっくんしか興味ないし、バスケ部が負ける訳ないよって言っといたから大丈夫だよ。』
「…えりかちんほんとかわいー。」
思わずえりかちんを抱きしめる。
『それにね、ちょっとムッとしちゃった。』
「どうしてー?」
『バスケ部になんか余裕で勝てるとか言うんだもん。』