第1章 俺の彼女
紫原side一一
俺の彼女は可愛い。
すっごくすっごく可愛い。
『おはよう!むっくん!』
「えりかちん、おはよ〜。」
この子が俺の彼女のえりかちん。
可愛いし優しいしお菓子くれるし文句なし。
今日は朝練ないから一緒に登校したんだー。
あ〜さっき文句なしって言ったけど、ひとつだけあった。
「えりかー!3組の中田君が呼んでる。」
…ほら、きた。
えりかちんはモテる。
えりかちんに近づく奴は大体ヒネリ潰してるんだけど、まだいたの〜?
同じクラスだから、こういう呼び出しが嫌でも目につく。
俺の知らない所で呼び出されるよりマシだけどねー。