第25章 バスケ部
私は部室へ案内されて、練習前に準備する物などの説明を受ける。
「今はマネージャーいないから、えりか1人だけど、頑張ってね。」
『そうなんですね…。頑張ります!』
「さ、アツシがヤキモチ妬くだろうし、体育館へ戻ろうか。」
『はい!』
私は教えてもらった通り、タオルなどがたくさん入ったカゴを持って部室を出ようとした。
「これは俺が持つよ。」
『えっ、でも…』
「男がいたら、重い物は持ってあげないと。さ、どうぞ。レディファースト。」
そう言って氷室先輩はドアを開けてくれた。
…なんてスマートなの!?
征ちゃんよりも紳士的かも…!
きっと氷室先輩、女の子からモテるだろうなぁ…。