第25章 バスケ部
振り向くとそこには、中学の時何度か話をした陽泉の監督さんがいた。
『か、監督!これからよろしくお願いしますっ…!』
「あぁ。お前がいないと紫原はやる気が出ないようだから、しっかり手なずけてくれ。」
「雅子ちん、手なずけるって〜。俺犬じゃないし〜。」
『はい…!頑張ります!』
「自己紹介も終わった事だ。練習始めるぞ。えりかには今からマネージャーの仕事を一通りやってもらう。氷室、教えてやれ。」
「はい。じゃあえりか、まずは部室に案内するね。」
「え〜えりかちん、室ちんと2人っきり〜?」
「アツシ、心配しなくても何もしないよ。」
「いや、あのイケメンは何するか分からないアル。」
「劉、誤解を招くような事は言わないでくれ。さぁ、行こうか。えりか。」
『は、はい!』
私は氷室先輩と一緒に体育館を出た。