第22章 バレンタインデー
今日の授業が全部終わった。
結局俺のイライラ、モヤモヤはずっと消えなかった。
そしたらまた知らない子達がお菓子持って来た。
俺はそれを無視してえりかちんの席まで行った。
「えりかちん帰ろ。」
『…女の子達来てるじゃん。私1人で帰るから良いよ。』
「そんなの関係ねーし。」
『えっ…むっくん…!』
俺はえりかちんの腕を掴んで強引に教室を出た。
それから学校を出ても、えりかちんは何も話さない。
「えりかちん今日どうしたの?」
『…別に。』
「機嫌悪いでしょー?」
『悪くない。』
…悪いじゃん。どう見ても。
俺はこのままえりかちんとバイバイする訳にもいかないから、えりかちんを自分の家に連れ込んだ。