第22章 バレンタインデー
紫原side一一
昼休みも女の子に囲まれる。
俺えりかちんの所行きたいんだけど〜。
邪魔だけど女の子だからヒネリ潰す訳にもいかないし〜。
そんな事を思っていると廊下の向こうにえりかちんが見えた。
…つーか何で黄瀬ちんとミドチンと一緒なの?
しかもえりかちんは2人の手を握って、通り過ぎて行った。
え、何なの?何で手繋いでんの?
俺の事は無視だし…。
俺えりかちんをそんなに怒らせる事した?
昨日まで普通だったじゃん。
意味わかんないし〜。
このモヤモヤした気持ちは、昼休みが終わっても消える事はなかった。