第22章 バレンタインデー
…でも1人はやっぱりつまんないし、涼太と真ちゃんいて嬉しいな。
そう思いながら3人で廊下を歩いていると、少し先に相変わらず女の子に囲まれているむっくんがいた。
「あ…紫原っち。」
「…えりか、あそこを通りたくないだろう。こっちに行くのだよ。」
…2人とも気を使ってくれてるのかな。
てゆーか、むっくんいつまでヘラヘラしてるの?←
女の子達に囲まれるの満更でもないとか?
ずっと我慢してたけど、やっぱり女の子達といるのを見るのは嫌だ。
『大丈夫だよ。涼太、真ちゃん、行こっ!』
私は2人の手を取ってむっくんの横を通りすぎた。