第22章 バレンタインデー
「いつも紫原っちばっかえりかっち独占してズルいッスからね〜。俺だってえりかっちと一緒にいたいんスから。」
『涼太…。』
涼太は私の手を引いて、廊下を進む。
すると後ろから、また聞き覚えのある声が…
「抜け駆けは卑怯なのだよ。」
『真ちゃん!?』
「げ、緑間っち…。せっかくえりかっちと2人っきりだったのにー。」
「お前とえりかが2人で歩いているのが見えた。それを放っておくはずがないだろう。」
『真ちゃん、ファンの子達どうしたの?』
「昼休みぐらい静かにしてくれ、着いてくるな。と言ったのだよ。」
「うわ、ハッキリ言ったんスね…。」